Mr. DANCE MAN


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◆Mr. DANCE MAN
A TAP DANCE STORY
1993年12月11日〜14日
東京芸術劇場 中ホール 7回公演
 
スター、脇役、アンサンブル。
されど夢を求めて生きることのたのしさよ。
 
あのタップの名手ジミー・スライドをアメリカから迎え、松原貞夫を中心に日本のタップ界のきら星40名が集結した。ファン待望のこの豪華な『足の競演』。息を呑む素晴らしいソロとデュオ。アンサンブルタップの目の醒める迫力。テナーマッドネスの熱い生演奏にのって、緩急自在の清冽なタップサウンドが、めくるめく華麗なタッチでダンサーの世界を浮き彫りにしてゆきます。一世を風靡したかつてのスターダンサー『Mr.』に名脇役ダンサーのジミーが声をかけます。『Mr.もう一度夢を一緒に見ないか。』ためらい、悩むMr.。しかし彼には彼の舞台を支え続けた美しい妻がいました。彼を“Mr. DANCE MAN”と敬愛する若いダンサーの視線を前にMr.は決意します。『夢の先まで踊ろうよ』と。
 
CAST/松原貞夫、古城都、JIMMY・SLYDE/宇海光耀、中村信夫、青木知枝、みすみゆきこ、冨田かおる、宇川彩子、ほか
朗読/小川真司
MUSIC/テナーマッドネス 山中良之(ts)、佐藤達哉(ts,as)、永井隆雄(p)、荒巻茂生(b)、村田憲一郎(ds)                       
STAFF/作・振付・演出/加藤邦保、舞台美術/幡野寛、宣伝美術/長谷川光宏、大金岳彦、
照明/佐々木睦雄、音響/鳥飼弘昌、舞台監督/石川正文、制作/保戸塚千春
 

<STORY&MUSIC>

 

劇場の楽屋口にたたずみ、出てくるダンサー達を見つめるかつてのスターダンサーMr.(松原貞夫)がいる。そんな彼と現在でも舞台に立つタップダンサー、ジミー(ジミー・スライド)が20年振りに再会する。ジミーは感慨のあまり、Mr.に声をかける。『もう一度夢を一緒に見ないか。』そしてジミーがスポットライトをONにすると、Mr.は立ちつくし、その脳裏にはかつての栄光が蘇ってくるのである。夢の中で。そして現実にかえると・・・。若いダンサー達はMr.を顧みず、踊っている。再び思い悩むMr.。しかし、彼には彼の舞台を支え続けた妻(古城都)とそしてジミーがいる。再びジミーと再会したMr.はリハーサルを始める。そして次第に舞台で踊れることに無上の喜びを感じ始める。そして彼等に刺激される若いダンサー達。Mr.は周囲の励ましの中で、命ある限り夢を追い続ける決心をする。ああ、夢を求めて生きることの楽しさよ。Dear Mr. DANCE MAN、それは我々が愛を込めて彼等に贈る称号である。

 MUSIC&シーン>

ACT1:JAM SESSION/CITY OF ANGELS/ショーほど素敵な商売はない/JUST ONE OF THOSE THINGS/コンチネンタル/I GOT RHYTHM/ビギンザビギン/KING AND ME/I GET A KICK OUT OF YOU/聖者の行進

ACT2:テナーマッドネス/JAM SESSION /リハーサル/アカペラ/CLOSE/I LOVE YOU/NIGHT AND DAY/

JIMMY SLYDE&テナーマッドネス/ファンタスティックメドレー/ザッツエンターテイメント/ヒヤ・ユー・カム・アゲイン

<INTERVIEW>

Mr.DANCEMAN』公演の打ち合わせのためニュヨークに行った加藤邦保氏に以下のような質問を直接ジミー・スライド氏に訪ねてきてもらいました。

 Q.これまでにどういう人の影響を受けましたか?

A. まだ若くてダンスを習っていた頃に会った、ビル・ロビンソン。その後『バックス&バブルス』というダンスチームのジョン・バブルスに会って、示唆を受けました。彼は私がいつか才能あるダンサーになると言ってくれました。その他、たくさんのダンサーがいます。スタンレー・ブラウン・ダンス学校で私の教師だったエディ・スクールボーイ。彼は私に『君は怠け者だから、ダンサーに絶対なれない』なんて言って・・励ましてくれたんですよ、そういう言い方で。彼はとても私によくしてくれました。それにもちろん、母。彼女はショービジネスが好きで、私の大ファンでした。私の踊りはいつでも母に捧げているものです。

 Q.あなたの一番好きなタップダンサーは誰ですか?

A. テディ・ヒール。

 Q.テディ・ヒールが好きだという人は多いですね。

A. 好きなダンサーはテディ・ヒールです。ベイビー・ロスも好きです。でも、好きだというのは、ベスト・ダンサーだと言っているのとは違いますよ。あっち、こっちに優れたいろいろなダンサーがいますから。でも全部の中でテディ・ヒールが一番好きです。あなたも見ればわかりますよ。彼は何でもできましたからね。座って踊ったり。6丁の機関銃が同時に発射されるみたいな・・・。彼のように踊れる人は見た事がありません。

 Q.最初はヴァイオリンを練習しておられたそうですね。どうしてタップを選んだのですか。

A. 動くのが好きでしたからね。アスレティックも好きでした。生まれ育ったファネラの町にはたくさんの劇場があって、たくさんの優れたショーがあって、大勢のダンサーがいました。ニコラス・ブラザースを映画で見たり、ビル・ロビンソンとか、ビル・ベイリーを見たりしましたが、彼等は本当にファンタスティックで素晴らしかった。楽しかった。私たちはもっとたくさんのミュジーカルを見るべきです。殺し合いではなくてね。犯罪とか、ガンとか、殺され方とかではなくて、そんなものでなくて、生きること、楽しむことをね。私は『Mr. DANCE MAN』が好きですよ。なぜなら、これは生きることについてですからね。

 Q.あなたの思い出に残るステージを教えてください。

A.サミー・デイビスやグレゴリー・ハインズと一緒のステージ。6年 前のアポロ劇場の舞台。サム・マン、グレッグ・バージなどと一緒のとても良いショーでした。こういった才能のあるダンサーと一緒にいることは気分が良いものです。フランスのリヨンでスティーブ・コンドーと共演したことも忘れられません。彼はタップシューズをはいたままステージで亡くなりました。彼はスウィングしながら亡くなったのです。彼の死顔は微笑んでいましたよ。一番好きなことをしながら亡くなったのですから、本望でしょう。ハワード・ニコラスやセビオン・グラヴァーも見ていました。彼等もきっとあの日のことを生涯忘れることはないでしょう。悲しけど、喜びにあふれたショーでした。スティーブ・コンドー、彼こそ本当に偉大なマスターでした。私は彼を尊敬してやみません。

 Q.LA CAVEというクラブで、今どういうことをしていらっしゃるのですか?

A. 毎週、若い素晴らしいダンサーたちを眺めて、目を丸くしていますよ。タップの世界の新しいものを見て、私にできるところではヘルプして、人々がまっすぐ立てるようにね。それでタップがどんなに楽しいかわかるんです。真面目にやらなきゃいけない、でも自分に冷たくしてはいけません。やっていることを楽しまなければ。ミスをすることを楽しみなさい。ミスすることで、何かを見つけられかもしれませんからね。LA CAVEみたいなクラブは今は本当に少ないんです。習って、商売して、人々の前で踊ってみせて・・・。LA CAVEはいいところです。誰にもチャンスがある。ダンサーたちはお互いに楽しみ合うんです。それが見るのが私には一番幸せですね。

 Q.日本のタップファンに一言いただけませんか?

A. 練習、練習、練習。(笑)そして、踊りを楽しむこと。健康にいいですからね。肉体的にも、精神的にも。長生きできますよ。偉大なダンサーは長生きみたいだからね。ハニー・コールズ、バブルス、ビル・ロビンソン、クッキー・クック・・・。ダンスを楽しみ、生きることを楽しむのです。

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